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プレスCDとは、原盤(スタンパーと呼ばれる金型)を作製し、それを元にして大量生産を行なう製造方法です。プレスCDとCD-Rは、記録信号の品質が異なります。
<プレスCDについて>
プレスCDは、カッティングマシンでカッティングされた原盤(=スタンパー)をもとにプレスされます。プレスされたCDディスクには「ピット」というくぼみが成形されています。
CDプレーヤーは、この「ピット」にレーザ光を当て、反射光から信号を読み取ります。
「ピット」は、高精度の原盤をもとに精密に成形してプレスされているので非常に高い精度をもっており、再生される信号も高品質のものです。市販のCDソフトは、プレスされたCDです。
スタンパーを作る工程に高度な設備と技術が必要となります。ただし一度作ってしまえば破損しない限り何度も同じ品質の製品を作る事が可能です。ですから、1枚目と100枚目のデータの違いは有り得ません。数万枚でも安定した品質が確保できます。
また、各工場がRED BOOK規格(音楽など=CD-DA)やYELLOW BOOK規格(データ=CD-ROM)に準拠しているため、品質面でもほぼ共通のものが出来上がります。
<CD-Rについて>
CD-Rは、色素膜にレーザー光を当て、その熱によって「マーク」という模様をつくります。 CD-Rの信号面は、プレスCDの物理的な凹凸はなく、あくまで平面の模様にすぎません。物理的な構造が異なるため、再生信号の品質もプレスCDとは異なります。このことから、1部のCDプレーヤーでは、「マーク」からの信号を読み取りにくいため、再生ができなかったり、不具合が起こる場合があります
。市販品として販売するにはお勧め出来ません。
この製造方法のメリットは、小ロット・多品種の製造(オンデマンド)に適しており、納期も必要枚数だけで良いので、200枚以内の小ロットの場合などロスが少なくなります。 |