プレスDVDとは、原盤(スタンパーと呼ばれる金型)を作製し、それを元にして大量生産を行なう製造方法です。
プレスDVDとDVD-Rは、記録信号の品質が異なります。
<プレスDVDについて>
プレスDVDはカッティングマシンでカッティングされた原盤(=スタンパー)をもとにプレスされます。プレスされたDVDディスクには「ピット」というくぼみが成形されています。
DVDプレーヤーはこの「ピット」にレーザ光を当て、反射光から信号を読み取ります。
「ピット」は高精度の原盤をもとに精密に成形してプレスされているので非常に高い精度をもっており、再生される信号も高品質のものです。市販のDVDソフトは、プレスされたDVDです。
<DVD-Rについて>
DVD-Rは色素膜にレーザー光を当て、その熱によって「マーク」という模様をつくります。 DVD-Rの信号面は、プレスDVDの物理的な凹凸はなく、あくまで平面の模様にすぎません。物理的な構造が異なるため、再生信号の品質もプレスDVDとは異なります。このことから、1部のDVDプレーヤーでは、「マーク」からの信号を読み取りにくいため、再生ができなかったり、ブロックノイズが発生するなどの不具合が起こる場合があります
。市販品として販売するにはお勧め出来ません。
この製造方法のメリットは、小ロット・多品種の製造(オンデマンド)に適しており、納期も必要枚数だけで良いので、200枚以内の小ロットの場合などロスが少なくなります。
見た目は同じようなものに見えますが、DVD-RとプレスDVDは大きく異なります。
再生対応プレヤーの互換性
記録方式が根本的に違うため、旧式のDVDプレイヤーだとDVD-Rが再生できない場合があります。
プレスDVDは、再生対応プレヤーの互換性は完全と言えます。(ディスクの物理的不良やオーサリングに欠陥がないとして)
保存性の高さ
プレスDVDの場合、DVD-Rと比較すると、より劣化しにくいという長所があります。データの長期保存をお望みの方には、プレスDVDがより適しています。 |