DVDメディアには、データ記録面が片面1層(約4.7GB)のものと片面2層(約8.5GB)のものがあります。
片面1層(約4.7GB)のものをDVD-5、片面2層(約8.5GB)のものをDVD-9と呼びます。
●DVD-5とDVD-9の選択基準について
DVD-VIDEOの場合は、収録時間とビットレートで計算します。
DVDの規格上の総ビットレートは、映像と音声をあわせて約10.08Mbpsですので、
最高画質(標準ビットレート7.7Mbps/最大ビットレート9.0Mbps)で収録すると、DVD-5の場合、約60分収録することができます。
2時間収録できると言われるDVD-5ですが、2時間を収録するためには、ビットレートを3.6Mbps程度まで落とさないと収録できません。
ビットレート3.6Mbpsと7.7Mbpsでは情報量に差がありますので、それだけ画質にも差がでてきます。
DVD-5で2時間、DVD-9で4時間収録と簡単に説明しますが、最高画質で2時間を収録するにはDVD-9を使用するしかありません。
市販されているほとんどのソフトは最高画質の7.0Mbps以上でエンコードされています。
●DVD-5とDVD-9の違い
DVD-5とDVD-9の違いは単に容量の違いですが、製造工程において理解していただかないといけない部分がありますので説明しておきます。
DVD-5は容量4.7GB(片面1層式)で、DVD-9は容量8.5GB(片面2層式)です。DVD-9はデータ構造が2層式になっていますので、1層目から2層目に切替えるポイントが必ず存在します。その切替えポイントをスムーズに通過しないと、ビデオの再生途中で途切れたりフリーズしたりします。
切替えポイント(ブレイクポイント)の設定を正確に行わないと再生エラーとなることがありますので、DVD-9でのオーサリングは注意が必要です。
DVD-9で製造を希望する場合は、業務用のオーサリングソフトを使用して、DLTテープで入稿するこをお勧めいたします。 |